こんなイメージのさとっちゃん菜園を、DIYで製作します。
菜園DIYマニュアルは、設計編・資材調達編・製作編の3部構成になっています。本篇は菜園DIYマニュアルは製作編です。
製作編の目次です。
■目次
- 1. 施工方法
- 1-1. セメントを使用しないコンクリートブロック施工
- 1-2. コンクリートブロックの実際の状態
- 1-3. セメントを使用しない花壇ブロック施工
- 1-4. 花壇ブロックの実際の状態
もくじ
1.施工方法
この菜園工事をする最大のポイントが、基礎にセメントを使用しないコンクリートブロックと花壇ブロックになります。
1-1.セメントを使用しないコンクリートブロック施工
菜園なので、地面を掘り返してコンクリート流し込んで基礎を作る事はしたくないです。
基礎コンクリート無しブロック1段での工法を以下に示します。
基礎が無いので隣接地のギリギリに設置可能です。
鉄筋を入れているのでコンクリートブロックに乗っても、足で蹴っ飛ばしてもびくともしません。
この工法による強度は、施工場所の「土耐力」によるので、実施に際しては自己責任でお願いします。
手順の前に、完成図です。完成した時の状態を示します。
手順1: ブロックを置きます。置く面は平たんにします。2cm程度を埋めるか、そのまま置くだけでもいいです。水平器を使用すると、ブロックの傾きが解ります。
手順2: ブロックの位置決めが終わったら、ブロックを置いたまま鉄筋2本を打ち込みます。ブロック両端の穴の中央に打ち込んでください。鉄筋はブロックの上端部よりも2cm程度低く打ち込みます。小型の金槌であれば、低く打ち込みは可能です。
手順3: 鉄筋を打ち込んだ穴と中央の穴に小粒砕石を詰め込みます。両端の半円凹みは、隣のブロックを設置した際に、詰め込みます。ゴムハンマーがあれば、ブロックを叩くと小粒砕石が締まって沈むので、小粒砕石を補充します。これで、ブロックは全く動かなくなります。
手順4: 次のブロックを手順1同様に置きます。
手順5: 鉄筋2本を打ち込むために手順2から繰り返し
必要な数のブロックについて上記作業を繰り返します。
以上で、セメントを使用しないコンクリートブロックは完成です。
実際の施工写真です。施工直後の写真が無いので、最近の写真となります。
写真左側はD13 500mmの鉄筋です。これがコンクリートブロックの穴の中に入っていて、小粒砕石で隙間を埋めて固定します。
写真右側は高速切断機で切断した後の切り口を、ディスクグラインダーでバリを取った状態です。ケガしなくなります。
1-2.コンクリートブロックの実際の状態
セメントを使用しないコンクリートブロックの施工状態です。水糸・棒・水準器を駆使しましたが、素人DIYなので多少波打ってします。
更地の時と施工後の変化を以下に示します。
1-3.セメントを使用しない花壇ブロック施工
コンクリートブロックの時と同じように、基礎コンクリート無しで倒れない施工します。
花壇ブロックの工法を以下に示します。
コンクリートブロックに比べて、固定にはややコツが必要です。コツは図の中で述べます。
この工法による強度は、施工場所の「土耐力」によるので、実施は自己責任でお願いします。
手順の前に、完成図です。完成した時の状態を示します。
手順1: 花壇ブロックを仮置きます。置く面は平たんにします。2cm程度を埋めるか、そのまま置くだけでもいいです。水平器を使用すると、ブロックの傾きが解ります。
手順2: 花壇ブロックをいったん外すと、地面に穴の跡が残っています。Bがあった位置に、鉄筋を斜めに打ち込みます。花壇ブロックの穴の深さよりも少し短い位まで打ち込みます。
手順3: 右側の花壇ブロックに押し付けながら上から押し込みます。
手順4: 花壇ブロックのBの位置ががAの位置までくれば、右側のブロックに噛み合って固定されます。
コツはこれ:ここで花壇ブロックがぐらつくようならば、鉄筋の位置を調整して手順2からやり直します。
手順5: 次の花壇ブロックを仮置きして、手順2から同様に繰り返します。
必要個数分を設置したら、セメントを使用しない花壇ブロックは完成です。
1-4.花壇ブロックの実際の状態
実際の施工写真です。施工直後の写真が無いので、最近の写真となります。
コーナー部分は花壇ブロックの位置決めに苦労し、上面に少し隙間ができてしまいました。
端の位置は写真左のように、花壇ブロックをディスクグラインダーで所望の長さに切断する必要があります。
写真左側は切断した花壇ブロックです。切断を失敗したものは側面に穴が出来てしまいました。
更地の時と施工後の変化を以下に示します。
DIYで菜園の形が完成しました。この後は、畝づくりをすれば作物の栽培を始める事ができます。
以上、『製作編:更地を菜園にするマニュアル』でした。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。