ジャガイモ栽培 植付け~遅霜対策~収穫

ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

 

さとっちゃん菜園です。
ジャガイモ栽培の植付けから収穫までは、地域にもよりますが、約4カ月かかります。
埼玉県南部が梅雨入りする前くらいには収穫を終えたいので、2月中旬に植付を行います。

4月上旬まで遅霜が降ります

さとっちゃん菜園では、6月に収穫するために2月後半に、ジャガイモの植え付けをしています。
植え付け後、1か月前後の3月後半が芽が出てきます。

さとっちゃん菜園がある埼玉県南部(南中部)では、4月上旬までは遅霜が降ります。2024年は4月10日まで遅霜注意報が発令されていました。
更に、4月20日に冷え込んだ日があり、この日がシーズン最後の遅霜注意報になりました。

ジャガイモの芽が霜にあたると、黒く枯れて新たな芽が出てくるのを待つ必要があるので、生育が大幅に遅れてしまいます。
ですから、2月後半に植え付けするためには、ジャガイモの遅霜対策は必須になります。

以前に失敗した時の遅霜対策

以下はジャガイモを栽培する地域によって、状況が変わる点は留意ください。

ポリエチレンフィルムでトンネル栽培

穴無しポリエチレンフィルム(0.05mm)でトンネルにしました。
穴無しなので、日中の過度の温度上昇防止のための換気が手間でした。
ジャガイモの遅霜対策 PEシート

 

ポリエチレンフィルムのみでは失敗でした

芽が出てきたものの、その後の遅霜で、全ての芽が黒く枯れてしまいました。
ポリエチレンフィルムだけでは対策できませんでした。
今回使用したものは厚さ0.05mmでした。フィルムの厚さが0.1mmだったら大丈夫かもしれません。
しかし、0.1mmのフィルムって、少し高価なんで購入は見送っています。

今シーズンのジャガイモ遅霜対策

前シーズンにうまくいった遅霜対策を、今シーズンも行います。
手持ちの3種類の園芸資材を併用した、3重の遅霜対策です。

手持ちの園芸資材を活用するというのがポイントです。
これら園芸資材は、菜園をやっている皆さんならば必ず持っているはずです。

具体的な遅霜対策とは、トンネル2重+べたがけ による3重ブロックです。

使用する3種類の資材は、以下のような手持ち資材を活用します。

■トンネル外側: 穴付き(有孔)ポリエチレンシート(厚さ 0.025~0.05mm)
穴付きなので、日中の過度の温度上昇を防止できます。

■トンネル内側: 防虫ネットまたは寒冷紗
防虫ネットは断熱や保温の効果は弱いものの、温度が上がり過ぎません。
防虫ネットの代わりに、寒冷紗でも使えそうです。

■べたがけ資材: 不織布
不織布のべたがけは必須です。
トンネルと相まって、大きな保温効果が期待できます。

遅霜対策資材の設置状態

3つの資材毎に説明します。

1重目 べたがけ資材

畝幅が1mあるので、1.35m幅の不織布を使用します。
不織布をべたがけします。
芽が出ても窮屈にならないように、たるませる事で成長分の余裕をもって設置します。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

 

2重目 トンネル内側

弾性ポールを使用して、防虫ネットをトンネル掛けします。寒冷紗でも使えます。
トンネルの幅が1mなので、1.8m幅の防虫ネットを使用します。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

 

3重目 トンネル外側

1.8m幅または1.85m幅、厚さ0.05mmの穴付きポリエチレンフィルムを使用して、トンネル掛けします。
フィルムや寒冷紗が飛ばされないように、パッカーで固定しておきます。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

3重ブロック遅霜対策の完成です。

 

遅霜の心配が無くなったら撤去

地方気象台の遅霜注意報か発令されなくなったら、遅霜対策を撤去します。
外してみると、芽がしっかり伸びています。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ
この時に、芽かき・追肥・土寄せを行います。
その後は、一般的な栽培通り、、追肥・土寄せをしながら栽培を続けます。

ジャガイモの収穫

6月15日です。種芋を植え付けして約4カ月が経過しています。
ここ数日は降水が無く土壌が乾きぎみなので、ジャガイモ収穫に最適な気象条件です。
枯れ始めているので、収穫を開始します。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

地上部分を全て切り取りました。
1つの畝が2条植えになっていて、右側がキタアカリ、左側がメークインです。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

ジャガイモを全て堀り上げて、残渣は全て撤去しました。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

 

収穫結果

収穫したジャガイモの全てです。
上側3つがメークイン、下側3つがキタアカリです。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

メークインは細長い形をしています。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

キタアカリは丸い形をしています。
ジャガイモ栽培 メークイン キタアカリ

 

ジャガイモの収穫量

メークイン・キタアカリ共に、それぞれ12個の種芋を植えました。
収穫量は以下の通りです。
メークイン
  12個の種芋を植付 13.0Kg
  1個の種芋当たり 1.08Kg

キタアカリ12個の種芋を植付 13.0Kg
  12個の種芋を植付 12.9Kg
  1個の種芋当たり 1.075Kg

平年(前年)とほぼ同じ収穫量になりました。

 

まとめ

梅雨前にジャガイモを収穫するためには、2月頃に種芋を植え付けます。
4月前半までは遅霜のリスクあるため、遅霜対策が必要です。
これら以外についは、一般的なジャガイモ栽培と同様の方法になります。
ジャガイモを栽培する地域によって、状況が変わる点は留意ください。

以上、『ジャガイモ栽培 植付け~遅霜対策~収穫』でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。