ズッキーニの種まきを3月にするには、加温と保温が必要です

ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

 

5月下~6月上旬からズッキーニの収穫するためには、3月に種まきして、4月中~下旬に苗を定植する必要があります。そのためには、加温と保温ができる温室が必要です。

3月にズッキーニの種まきをする理由

ゴールデンウイーク前には、ズッキーニの苗を定植する予定です。
そのためには、定植1か月前の3月下旬には種まきする必要があります。そうすれば、5月下旬からズッキーニの収穫が始められます。

さとっちゃん菜園は東京都に隣接する辺りの埼玉県南部(南中部)に位置しており、夏場はかなり気温が上がります。
ズッキーニは高温障害に弱いようで、8月の高温が続くと結実が極端に悪化してしまいます。
ですから、6月から7月辺りを収穫最盛期にすると、収穫本数が期待できます。
このタイミングを実現するためには、3月中~下旬に種まきして、4月中~下旬に苗を定植する必要があるのです。

加温と保温ができる温室が必要です

3月中旬ではまだ寒く土壌温度が低いので、露地に種蒔きしても発芽しません。
しかし、3月中旬に加温・保温して種蒔きすると、約30日後の4月半ばには育苗を終えて植え付けができます。
加温と保温には、マットヒーターとパネルヒーターでを使用します。

加温と保温の資材

加温・保温するための資材を準備しましょう。こ
れらが準備する資材の全てです。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

準備するものを具体的に説明します。
これらの資材は、初期投資すれば毎年繰り返して使えるので、無駄になりません。

  1. マルハチ産業 ビニール温室 グリーンキーパー ドーム型ロング
     市販の一般的なビニール温室を使用します
  2. 昭和精機工業 パネルヒータと温度調節器 SPE-200/SPZ-200
     温室内を保温するには必須です
  3. デュポン スタイロフォーム 断熱材
     温室の底面に敷いて熱が逃げるのを防止します
  4. マットヒーター 長方形
     長方形のヒーターでビニールポットの土壌を加温します
  5. マットヒーター 正方形
     正方形のヒーターでビニールポットの土壌を加温します。
     長方形のヒーターでも問題ありません。長方形が入手容易です
  6. デジタル温度コントローラ
     マットヒーターとセットで温度調整します
  7. 最高最低デジタル室内外温度計 ドリテック O-209BL
     有ると便利です

以下、順を追って説明します。

ビニール温室

少し大きめの温室を使用すると、日中の急激な温度変化を避ける事ができます。
ここでは、マルハチ産業の『グリーンキーパー ドーム型ロング』を使用します。
概略寸法は、幅110cm、奥行き50cm、中央部分の高さ70cmです。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

ビニール温室には底板がないので、以下のような底板を準備しましょう。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

マルハチ産業グリーンキーパー温室

ビニール温室の底板には断熱材

ビニール温室には底板が無いので、断熱材を用意して底面に敷きます。
断熱材には、強度が有って潰れにくくて軽い『スタイロフォームIB』をホームセンターで購入します。
色々な厚さのラインナップがありますが、厚さ30mmあれば割れる事はありません。
スタイロフォームIBはカッターナイフで容易に切断できるので、内部にピッタリ収まる寸法に切り出せます。
スタイロフォームIBは次シーズンも使用するので、汚れ防止のビニール袋を被せます。
ズッキーニやミニカボチャの種まきと育苗用の自作温室

ビニール温室の底面に、断熱材の底板を置きます。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

温室付属のビニールカバーを被せて、断熱ビニール完成です。軽くて移動が容易です。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

スタイロフォームIB切断裁断

ビニール温室の底板の上にマットヒーター設置

マットヒーターの準備

購入したマットヒーターは丸まって梱包されているので、しばらく通電しておくと、暖かくなり容易に広げられます。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

マットヒーターを設置します

マットヒーターにはビニール袋を被せて断熱底板の上に置きます。
ビニール袋が有れば、マットヒーターの汚れ防止・キズ防止ができるので長持ちします。

育苗マットヒーター正方形

マットヒーターのデジタル温度コントローラー

デジタル温度コントローラーを使用してマットヒーターの温度調整します。
マットヒーターを常時通電すると、日中の日差しも加わり土壌温度が上がり過ぎてタネが死にます。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

デジタル温度コントローラーは、最低温度設定以下でヒーターON、最高温度設定以上でヒーターOFFにできます。
左側が最低温度設定、中央が現在温度、右側が最高温度設定です。
最低温度28℃、最高温30℃に設定すると、このデジタル温度コントローラーでは、28.9℃以下になると通電・30.0℃以上でOFFになります。カボチャとズッキーニを加温保温して種まきと育苗

温度調節調整コントローラー

温室内を温めてくれるパネルヒーター

マットヒーターは土壌保温できるものの、温室内を温めるほどのパワーは無いです。
夜間や早朝には温室内は外気温度まで低下します。更に、マットヒーターの熱も奪わてしまい全体の温度が低下します。
よって、パネルヒーターを追加して保温しましょう。
これは、昭和精機工業 パネルヒータと温度調節器がセットになった SPZ-200です。
現在はSPE-200に変更になっています。温度調節器がアップテートされています。
ここでは200Wタイプを選択しています。
アルミの羽根(フィン)が発熱して加温します。
ズッキーニやミニカボチャの種まきと育苗用の自作温室

 

パネルヒーターは端に置くのがポイントです。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

温度調節器はパネルヒーターを置いた反対側の上部にぶら下げます。
パネルヒーターと温度調節器の位置関係は左右上下とし、熱の対流(循環)を考慮した設置が重要です。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

昭和精機株式会社パネルヒーター

最高温度と最低温度がわかるデジタル温度計

最高温度と最低温度が測定できるデジタル温度計を2台準備します。
1台は土壌の温度測定、もう一台はビニール温室内の温度測定です。
温度計の汚れ防止のために、スマホ用の防水カバーの中に入れています。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

ビニール温室の脇に、更に袋を被せて置いておきます。袋の中にはデジタル温度コントローラーも入っています。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

加温保温できる温室の完成です

断熱材・マットヒーター・パネルヒーターの設置を終えて、種まきする準備ができました。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

種まき用土を入れたポットも置きました。この後に種蒔きします。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

 

栽培するズッキーニの品種

今シーズンは3種類6株のズッキーニ立体栽培を行います。
 1. ゼルダネロ   2株 緑色の品種
 2.  ゼルダオリーブ 2株 黄緑色の品種
 3.  イエローボード 2株 黄色の品種
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

ズッキーニは地面を這わせずに、真上に伸ばす立体栽培です。
前シーズンの立体栽培の様子です。
ズッキーニ立体栽培 ネロ NERO DI MILANO アイビス IBIS-IBRIDO F.1

ズッキーニと同時に、カボチャも種蒔きします。
ズッキーニとカボチャを加温保温して育苗

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以上、『ズッキーニの種まきを3月にするには、加温と保温が必要です』でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。